コロナ禍中に発売されたSACDを、コロナ禍明けて久しぶりに聴き始めました。
ベートーヴェンNo.1ですが、以前聴いた時と異なり音色が奇妙に感じましたので、これまた久しぶりに日コロのDX盤LPも聴いてみました。SACDの方が音が悪いなどとは言いませんが、私にはDX盤の方が自然な音色で立派な演奏に聞こえました。あぁ、LPを売り払わなくて良かった。CD層は必ずしも悪いことはなく、田園騒動が起こったのも無理ないと理解しました。DX盤はベートーヴェン、モーツァルト、ブラームスだけで、しかも一部の曲を欠いていますのでSACDは貴重ですが、意外な気がしました。
DX盤は溝パターンの掘りが深く、特にブラームスのは顕著です。音楽家はスコアが読めるように、技術者はこのパターンを見れば音楽が聞こえるのではないでしょうか。No.1の1movの序奏の終了近くで一箇所、小生の安物プレイヤーでは、10回に9回は針が他所の溝へ飛んでしまう所があります。やはり大事に保存したいと思うと同時に、マーラーも作ってほしかったです。まぁ当時の日本では、やっと一般に聞かれ始めた段階でしたから(ブルックナーと同じで、長いというだけの作品を作った人?)、1枚当たり\2,500のセットは無理だったのでしょうが。