先日、日コロのDX盤に関する投稿をしましたが、DXM-6というワルター=NPOによるモーツァルトのレクイエムがあったのを思い出しました。記録音量が低めのためか、相当以前に聞いた時は左程の印象は残らなかったのですが、ボリュームを整えて聴いたところ、すごい! 高音が歪気味ですが(それが却って幸いした?)、CDではここまで感動しませんでした。むしろベーム晩年のVPO録音の方が、怖いほどビシッとして良かったものです。
今回聴いて印象がガラッと変わりました。ラクリモーザ直前の弦の叫びはベームが凄いが、その直前“呪われし者”の最後の女声がジワッと静まっていくところはワルターが凄い。何故、今まで気づかなかったのだろう?
盤だけの問題ではないかもしれません。しかし、DXM-1〜12(小生が確認した範囲で13以下の有無は不明)にあるカザルスとゼルキンのBeet.Vcソナタ、H.ホッターのシューマン、“星の王子さま”“ピーターと狼”はいずれもしっかりと聞けます(ギレリス、スコダ・・・・デムスかも?のピアノもあるそうですが所持していません)。やはり、この頃の日コロ盤には特別な意気込みがあったのでしょう。今となって気付いても遅いですが、ありがたいことです。諸先輩に感謝です。